• バックアップ用プラグイン BackWPup

    Date: 2013.05.03 | Category: テーマ・プラグイン | Tags:

    WordPressに投稿した記事は、データベースに保存されるデータと、画像のようにデータベースには保存されないデータの2種類があります。
    そのためデータベースのデータだけ保存しても、完全なバックアップは出来ません。
    ところが、なかなかこの2つを同時にバックアップする方法がないらしい・・・。

    以前、データバックアップとサイトの移転でもバックアップ方法を紹介しましたが、この方法でも画像などは個別に手動でバックアップする必要があります。

    そこでBackWPupというプラグインを利用すれば、データベースと画像などすべてバックアップでき、復元(リストア)もできるそうなので、インストールしてみました。
    BackWPupは、SugerSyncやDropBox、そしてFTPサーバーに保存ができ、なおかつスケジュールを設定して定期的にバックアップが出来るらしい。

    インストールは「ダッシュボード」の「プラグイン」の「新規追加」で検索から。

    BackWPupの検索とインストール

    プラグインの新規追加ダッシュボードを開いたら、左側の項目から「プラグイン」の▼をクリックして開き、「新規追加」をクリック。

    BackWPupを検索 
    「キーワード」で「BackWPup」と検索します。
    いくつかヒットしますが一番上が目的のプラグインになります。
    「いますぐインストール」をクリックします。

    インストールの完了
    インストールが完了しました。
    「プラグインを有効化」をクリックします。

    20130503050948このように左側のメニューに「BackWPup」という項目が加わっていました。
    クリックしてみます。

    BackWPupの紹介文
    このようなBackWPupの紹介文が表示されるので、一番下までスクロールします。

    今バックアップ!をクリック「バックアップ!」というボタンをクリックします。

    Add New Jobをクリック左のメニューにある「Add New Job」をクリックします。

    ジョブ名を決める 
    「ジョブ名」「ジョブタスク」を設定します。
    「ジョブ名」はわかりやすい名前をつけておきます。
    「ジョブタスク」はどのようなバックアップをするか、を設定。
    「データベースのバックアップ」「ファイルのバックアップ」「インストールされたプラグインのリスト」の3つにデフォルトでチェックがついています。
    このままでもOK。

    20130503053045
    「アーカイブ名」と「アーカイブ形式」を設定します。
    「アーカイブ名」はバックアップファイル名の設定。
    デフォルトで入力されていますが、これだと「backwpup_Sefa5b_2013-05-03_05-35-00.tar.zip」のようなファイルが作成されます。
    「アーカイブ形式」はバックアップファイルは圧縮されて1つのファイルにまとめられるのですが、圧縮形式を指定します。どちらもデフォルトのままでOKです。

     保存先の設定
    続いてバックアップファイルの保存先を設定します。
    デフォルトでは何もチェックが入っていないので、好きな保存先を選択します。
    一番簡単なのは「フォルダへのバックアップ」。ただ、これだとサーバー自体にトラブルが合った場合、WordPressのデータとともにお釈迦になってしまう可能性もあります。なので、DropBoxやSugarSyncなどへバックアップするのがベター。ただし、これらのクラウドサービスは容量が決まっているので、バックアップファイルでいっぱいにならないよう気をつけてください。
    指定したメールへ送信することも可能です。

    「ログファイル」は、バックアップを知らせるメールアドレスと、そのタイトルを設定。
    「電子メールアドレスにログを送信」の部分には送り先のメールアドレスを入力してください。
    「エラーのみ」にチェックを入れると、エラーが有った場合のみメールを送信します。

    最後に「変更を保存します」をクリックします。

    バックアップするスケジュール

    スケジュールを設定
    続いて「Schedule」タブをクリックして、バックアップするスケジュールを設定します。
    もし、サーバー上で「cron」が使えるのであれば、指定した時刻でバックアップすることができます。
    今回は手動でバックアップする方法を選択しました。「manually only」になります。
    変更した場合は「Save changes」をクリックします。

    バックアップするファイルを設定

     バックアップするファイル
    続いてバックアップするファイル、フォルダを指定します。
    WordPressのバックアップ方法は色いろあるのですが、実際には「画像」「テーマ」「プラグイン」などは自分でサーバー上からダウンロードしてバックアップするしか方法がありませんでした。この「BackWPup」の素晴らしいところは、このような手動でバックアップをせざるを得なかったフォルダやファイルもまとめてバックアップしてくれる点です。
    デフォルトでプラグイン以外にはチェックが入っています。
    「Exclude」は「除外する」という意味で、バックアップしないフォルダが有る場合、ここにチェックを入れます。

    バックアップ用のフォルダを指定

    続いてバックアップ先のフォルダを選択します。

    バックアップ先
    「Folder to store backups in」に保存先を指定します。デフォルトで「wp-content」の「uploads」フォルダ内にバックアップ用のフォルダが作成され、そこに保存されます。
    「File Deleton」の「15 Number of files to keep in folder.」は、フォルダ内にいくつのバックアップファイルを保持するか、の設定です。
    ここで指定した数以前のバックアップファイルは、自動で削除されます。
    あまりいくつも作成しても、容量を圧迫するだけなので、注意してください。

    バックアップ開始

    ここまで設定が完成したら、実際にバックアップを開始してみましょう。

    バックアップを実行
    バックアップの実行はダッシュボードの上に「BackWPup」というボタンがあるので、クリックして作成したジョブを指定し、「Run Now」をクリックするだけです。

    Run nowをクリックジョブの一覧が表示されるので、実行したいバックアップジョブの「Run now」をクリックします。

     20130503084628
    こんな感じで進行状況がバーで表示されます。

    403エラーが表示される!?

    「The HTTP response test get a false http status (403)」というようなエラーが表示される場合は、「.htaccess」でアクセス制限をしている場合です。
    403エラーについては、403エラーになる場合を参考にしてください。
    「BackWPup」を実行しようとして上記のようなエラーが表示される場合、一時的に「.htaccess」のアクセス制限を解除してみてください。
    「.htaccess」の名前を変更するか、アクセス制限の部分の行頭に「#」を入力して、無効化するといいでしょう。

    20130503105549

    バックアップが終了した
    バーが100%に達するとバックアップは終了です。

    バックアップ用のフォルダが作成された
    バックアップ用のフォルダが作成されていました。

     フォルダの中身
    フォルダの中にはバックアップ用のファイルが作成され、アクセス制限用に「.htaccess」や「index.php」が一緒に作成されていました。

    <Files "*">
    <IfModule mod_access.c>
    Deny from all
    </IfModule>
    <IfModule !mod_access_compat>
    <IfModule mod_authz_host.c>
    Deny from all
    </IfModule>
    </IfModule>
    <IfModule mod_access_compat>
    Deny from all
    </IfModule>
    </Files>

    ファイルの容量ですが277MBにも達しました。なのでメールに添付して送信したり、SugarSyncなどに転送しにくい容量になってしまいました・・・。

    バックアップにかかった時間は、ファイルの数によって違うようで、2年間続けている個人日記は数百件の記事があったのですが、画像数が2万ファイルあったせいか、3時間経過してもまだ終了していませんでした。
    が、普通のWordPressであれば10分ぐらいで完了すると思います。