• 自宅サーバーでWordPress

    Date: 2010.04.20 | Category: サイト構築 | Tags:

    割とVine Linuxや自宅サーバーで検索する人が多いみたいなので、自宅サーバーでWordPressなどを使ってブログやサイトを公開する場合の注意点を書き留めておきたいと思います。

    自宅サーバーで外部にサーバーを公開する場合、OSはVine Linuxがおすすめです。
    というのも、日本人開発者によるLinuxのため、インストール方法や設定が詳しく日本語で調べることができるからです。
    また、実際にVine Linuxを使用している人も非常に多いため、なにかわからないことがあっても検索すればたいてい同じ問題で悩んでいる人が解決方法を公開していたりすることが多いためです。
    最近では、Ubuntuが人気ですが、実際にUbuntuの日本語公式ページをみてもらえばわかると思うんですけれど、日本語も英語を無理矢理翻訳した感じだし、説明も少なすぎます。
    また、実際に使用している人がどれくらいいるでしょうか?

    というわけで、初心者から上級者までおすすめできるサーバー用のOSは、Vine Linuxです。
    実際、私も自宅サーバーを公開していたとき、Vine Linuxを使っていましたが、1日あたり12,000人ほどのユニークユーザーのアクセスにも軽々と対応していました。

    さて、仮にVine Linuxをインストールしたとして、次の問題が「回線」です。
    最近は、光ファイバーのBフレッツが普及してきましたが、まだまだ価格と手軽さでADSLを使用している人が多いと思います。
    ところが自宅サーバーには、ADSLは向いていません。
    ADSLは、上がりと下りで速度が違うため、頻繁にルーターがハングアップします。
    ハングアップとは、フリーズのことで、私が公開していたときは、1日に多いときで5~6回ルーターがうんともすんとも言わなくなりました。
    はじめはルーターのせいかと思って、違う最新のルーターを購入したのですが、症状が変わらない。
    毎日数回は、ルーターを再起動させなくてはなりませんでした。

    そんなとき、我が家にも光ファイバー(Bフレッツ)が使えるようになると、さっそく申し込んでみました。
    当時、ADSLでもすでに3Mbpsの速度は出ていましたが、Bフレッツにすると25~35Mbps。
    普通のページをみる分には、それほど違いが感じられませんでしたが、YouTubeやGoogle Mapを見るとき、劇的に違いが感じるようになりました。
    と、同時に、ルーターがほとんどフリーズしなくなったのです。

    どうも、ルーターは、外部からのアクセスと内部側からの発信の速度が違うと、対応できなくてフリーズするらしいのです。
    そのため、これから自宅サーバーを公開する人は、Bフレッツといった100Mbps以上の回線速度を用意していることが望ましいと思います。
    特に、WordPressは、ただでさえ重いので、訪問者に少しでもストレスを感じさせないようにするには、上がりの速度が速いに越したことはありません。

    光ファイバーの注意点

    Bフレッツは、光回線をNTTから借り受け、プロバイダーは他の会社から選ぶのが一般的です。
    ですが、このプロバイダーの料金が各社バラバラなので、選ぶときは注意が必要です。
    私が加入しているBiglobeが最も安く、1ヶ月6,000円ちょいなんですけれど、高いところだと8,000円台もする会社も多いです。
    サービス自体はそれほど違いがないので、この価格差は気をつけた方がいいでしょう。
    仮に1ヶ月1,000円の差だとしても、1年間で12,000円ぐらいの差になってきますし、10年間では120,000円ほどの差になってきます。
    今後インターネットは、ライフラインのように当たり前になるでしょうから、1ヶ月当たりのランニングコストは重要です。

    また、Biglobeは、キャンペーンの割引も他社より大きいらしくて、最初の1年間は、1ヶ月あたりの料金が3,000円ぐらいだったりするので、そういった違いもチェックする必要があるでしょう。
    2年前も現在も、今のところBiglobeが一番1ヶ月あたりの料金が安く、キャンペーンの割引も大きいようなので、この傾向はしばらく続くんじゃないかと思っています。

    ギガ得

    ただ、私が最近注目しているのが、KDDIが公開しているギガ得プランです。
    名前からわかるとおり、このギガ得プランの場合、上がりと下りの速度が最高1,000Mbps。
    つまり1Gbpsになります。

    NTTのBフレッツに対抗してKDDIが公開している光ファイバーサービスです。
    単純に回線速度が10倍なだけではなく、料金も若干安いみたいなんです。

    速度の方も、ネットで調べてみると80Mbps以上出るらしいので、まさに自宅サーバーにはうってつけ。
    WordPressは、Movable Typeと違って、個人や商用利用にかかわらず、いくつもブログを公開しても無料です。
    また、画像のアップロードも簡単なので、画像が多いブログや記事が多いブログ、色々なブログを公開したい。アクセスが多い。なんて場合でも、1,000Mbpsレベルの回線であれば、余裕で対応できるんじゃないかと思います。

    ルーター選びに注意

    ただし、ルーター選びに注意しないと、せっかくの1Gbpsも威力を発揮しません。
    古いルーターや、安いルーターだと、回線速度が100Mbpsにしか対応していなかったりするので、そうしたルーターを利用すると、1Gbpsの回線速度を利用していても、最大100Mbpsしか出ません。

    また、パソコン側のLANボードやケーブルも1Gbpsに対応していないといけません。
    最近購入したパソコンであれば、1Gbpsに対応しているかもしれませんが、速度が思った以上に出ない場合は、確認しておく必要があります。