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レンタルサーバーの選び方
WordPressを使うと、簡単にWebサイトが作れるのはいいんですけれど、あまりに簡単すぎて(?)これ以上ブログを増やしすぎると、そろそろ私が使用しているサーバーの回線がいっぱいいっぱいになってしまいそうなので、今後作成するブログやサイトは別のレンタルサーバーにしようかと思っています。
そこで色々なレンタルサーバーを探している所なんですけれど、もしかしたらこれから本格的なブログやサイトを作りたい!なんて思っている人の参考になるかもしれないので、私流のレンタルサーバーの選び方を紹介したいと思います。私はプロのサーバー管理者ではありませんが、まぁ、一応独学で1日9,000人ほどのアクセスに耐えてきたサーバー運営を5年ほど続けてきたので、ちょっとは参考になるかなぁ。と。
最低でもこの機能が欲しい!
レンタルサーバーを選ぶに当たって、これだけははずせない!というものをピックアップしてみました。
価格が安い
同じサービス内容であるならば、価格が安い方がいいに越したことはありません。
私は、100MBで月数千円という時代を知っているので、昨今の月額数百円の料金にはびっくりです。昔から無料レンタルサーバーは存在していました。
ただし、「無料」というのもいくつか問題をはらんでいます。
※ 参照 無料サーバーについて
実際にサーバーを運営してみればわかるんですけれど、サーバー運営には非常にコストがかかります。
にもかかわらず無料であるのは、よほど他の収益が安定していない限りむずかしいので、いつサービスが終了してしまうかもわかりません。
特に、「いきなりなくなる」とか「気がついたら終了してた」ってパターンが多いです。なので無料レンタルサーバーは、ちとおすすめできませんが、月々の負担がそれほど気にならない程度の料金であればいいかなと。
私がCGIとかサーバーの勉強をし始めた頃は、専用サーバーなんかで1ヶ月2万円の費用でも安い!といわれた時代だったんですけれど、今は専用サーバー並みの回線速度が一般的になってきたし、サーバーマシンの性能が上がってきた(当時はペンティアムIIIを使った、メモリ256MB程度のマシンだった)ので、安い共用サーバーでも問題はないと思います。
データ消失の可能性が低いこと
レンタルサーバーを借りている人のブログなんかを読んでいると、意外と多いのがデータの消失。
たぶん、レンタルサーバーの規則を読んでみると、データが消失しても保証しない。なんてとこが多いと思うんですけれど、嘘のようなほんとの話。意外と消失するみたいです。私もそろそろ今使用しているサーバーマシンが、立ち上げて3年目に入る頃だったんで、新しいサーバーマシンを購入して、データを移転させたんですけれど、データ消失は24時間稼働しっぱなしのサーバーには避けては通れない問題だと思います。
ロリポップがパワーアップするそうで。
データ消失を避けるためには、HDDのRAID化なんかがあるんですけれど、やっぱりコストがかかる。
でも、昨今のHDDの低価格化やSSDの普及のおかげなんでしょうか。追加料金無しにデータ消失のリスク回避はありがたいものです。回線が軽いこと
昔は無料のレンタルサーバーを使うと、表示にえらく時間がかかっていたので、使用するのもためらっていたんですけれど、最近は有料レンタルサーバーでも、薄利多売な時代なのでユーザー数が多すぎてやはり回線が遅くなるそうです。
再びロリポな話題で申し訳ないんですけれど、回線も増強するとのことで、ほぼ私の心はロリポに傾きつつあります。転送量無限
今は少なくなりましたが、意外と多いんですよね。
転送量●GBまで。っていうレンタルサーバー。
転送量5GBまで。とか。
私の運営しているブログの1ページあたりのテキストは、だいたい15~25KB。
画像も結構使用しているので、1ページ表示させるのに100~200KBぐらいになる可能性も。
一日9,000人ほどのアクセスがあると、100KB × 9,000人/日 × 30日 = 27GB
逆に5GBで納めるには、1日あたり1600人ほどのアクセスに納めないといけないことになります。
まぁ、今後作成するブログがそこまでアクセス数が伸びるかどうかは不明なので、無用な心配かもしれませんが、転送量に制限がないとこの方が安心っちゃ安心なわけです。サーバー容量
私が今管理しているブログの1つの容量は、だいたい500MBぐらいでした。
※ WordPress2.9.1は、だいたいインストールした直後で20MBぐらい
その500MBのブログは、結構画像を多用しているので、1つのブログで500MBというと多い方なんじゃないかと思います。
で、レンタルサーバーと独自ドメインを取得した場合、サブドメインを使っていくつものドメインを使用できるようになるんですけれど(ロリポップの場合、300個)、1つのブログで100MBぐらいと仮定すると、1GBぐらいあれば10個のブログを持てそうです。独自ドメインを利用できること
無料サーバーについてでも書きましたが、どうせレンタルサーバーを借りるのであれば、独自ドメインを取得した方が得です。
独自ドメインの方がSEOに有利。というのは都市伝説化してしまいましたが、そのレンタルサーバー会社がつぶれても、独自ドメインなら他のレンタルサーバーで運用できるからです。
また、上の項目でも書きましたが、独自ドメインだとサブドメインを使用して、複数のドメインを使用できるので、お得。
それに、安いドメインだと1年で1000円もしないので、月々のレンタルサーバー代に100円プラスする程度で独自ドメインが使用できるので、保証+αの意味も込めて独自ドメインの方がおすすめ。で、当然独自ドメインでも運営できるレンタルサーバーの方がいいことになります。
WordPressが使えること
WordPressになれてしまうと、もう他のツールが使えなくなります。
正直、WordPressになれたら、Movable Typeにしようかと思ていましたが、あまりにWordPressがすばらしかったんで、もうWordPressをやめる気にはなれません。というわけで、WordPressのインストールが簡単、いや、WordPressを使用することが前提としているぐらいのレンタルサーバーがいいんじゃないかと。
生アクセスログが参照できること
結構大事です。この項目。
私はサーバー運営もしているので、WEBサーバーが記録する生アクセスログを自由に参照できるんですけれど、生アクセスログのいいとこは、GoogleやYahoo!のクローラーのログも参照できることです。
Google Analyticsでは、あくまでブラウザを使ったアクセスしか記録できないため、SEOもなかなかしづらいのが不満だったんですけれど、生アクセスログが参照できれば、クローラーの動きも把握できるので、本格的なサイト運営をしたいのであれば、欲しい機能のひとつです。Googleクローラーのアクセスログ
crawl-66-249-68-135.googlebot.com – – [15/Mar/2010:17:42:40 +0900] "GET /about HTTP/1.1" 200 22831 "-" "Mozilla/5.0 (compatible; Googlebot/2.1; +http://www.google.com/bot.html)"
Yahoo!クローラーのアクセスログ
b3091160.crawl.yahoo.net – – [15/Mar/2010:17:29:51 +0900] "GET /install/455.html HTTP/1.0" 200 31876 "-" "Mozilla/5.0 (compatible; Yahoo! Slurp/3.0; http://help.yahoo.com/help/us/ysearch/slurp)"
また、Google Analyticsでは、携帯電話からのアクセスログも記録できません。
ドコモからのアクセスログ
proxy11111.docomo.ne.jp – – [12/Mar/2010:19:13:01 +0900] "GET /plugin/508.html HTTP/1.1" 200 23923 "-" "DoCoMo/2.0 P906i(c100;TB;W24H15)"
というわけで、本格的なSEOには生アクセスログがあった方が断然有利なわけです。
出来ればあった方がいいかな
以下は、上級者用にあった方がいいかな。と思われる機能です。
SSH
たいていレンタルサーバーのOSは、Linux系だと思うんですけれど、私のようにある程度コマンドラインで操作できる人には、SSHが提供されている方が便利。
Cron
Cronは、WEBサーバーとは別に定期的にコマンドを実行してくれるサーバーのことで、FC2のように使えるとこも多いです。
私の場合は、ログを定期的に監視して、ブラウザで見やすい形に加工しています。
あとは、定期的に自動でバックアップをとりたいとか、定時になったらメールを送信したい。なんて場合は、このCronが使えると便利。商用利用可
私は商用では利用するつもりはないんですけれど、まぁ、商用として使えるレンタルサーバーの方が需要が高いかと。
どこを使う?
以上をふまえると、ロリポップか、FC2 Liteのどちらかかなぁ。と思ってるんですけれど。
ロリポップ
FC2 Liteに比べると、おしゃれでサーバーパワーがうえかな。と。
サブドメインを300個使えるのも特徴(FC2 Liteは10個まで)。
FC2 Lite
FC2 Liteのいいとこは、Cronが使えるとこ。
色々なアイデアでおもしろいことが出来そう。
あと、ロリポに比べてちょっと安い(13円)。あとは、サーバー容量がロリポが1GBに対して、FC2 Liteは5GB。
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