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  • ドメインの選び方

    Date: 2010.03.17 | Category: サイト構築 | Response: 0

    ドメインを取得する場合、「.com」とか「.jp」とか「.net」といったトップドメインを選ぶ必要があります。
    また「.co.jp」や「.ne.jp」といったトップドメインの前に「co」や「ne」がついているものをセカンドレベルドメインと呼びます。
    ちなみに「.co.jp」は、日本で登記された外国会社を含む会社および信用金庫、信用組合でないと使えません。
    また、「.us」は、アメリカの国民・居住者・組織および国内に存在する海外の実体に限られます。
    携帯用のドメイン「.mobi」の場合、携帯で見ることが出来る形式での公開が前提となっています。

    このようにドメインはすべて誰でも取得することが出来るわけではなく、いくつか制限があるので注意が必要です。

    ただ、そういった制限を除けば、どのドメインでもかまいません。
    たとえば、私の場合「.org」のトップドメインを登録しましたが、この「.org」を選んだ理由は、

    1. 値段が安かった
    2. 当時「.org」はSEOに有利といわれていた

    というだけです。
    「.org」がSEOに有利といわれていたのは、「.com」とか「.net」がスパムサイトであふれていたのですが、「.org」はスパムサイトが(当時は)少なかったから。という理由でした。
    まぁ、これは単なる都市伝説にすぎませんでしたが、

    日本の企業であれば「.jp」に登録するのがベストですが、「.jp」は価格が高い(3,000円ぐらい)ので「.com」(1,000円弱)や「.org」(1,000円弱)、「.net」(1,000円弱)の方がおすすめです。

    ドメインはどこで登録できる?

    ドメインは、お名前.comVALUE DOMAIN:バリュードメインで取得できます。
    ただ、FC2ロリポップといったレンタルサーバーを利用するのであれば、レンタルサーバー自体でも(関連会社も含む。ロリポップはムームードメインで取得可能)ドメインを取得できるので、管理が楽です。
    ドメインは取得しただけでは有効にならず、プライマリネームサーバーやセカンダリネームサーバーに登録しないといけません。
    その辺の設定方法が、レンタルサーバーでドメインを取得した方が楽なんじゃないかと思います。
    また、ドメイン取得会社とレンタルサーバー会社が別々だと、ドメインの期限切れを防ぐことが出来ると思います。
    ※ 意外とドメインの期限切れていて、見知らぬ誰かにドメインを乗っ取られることが多い

    ドメインを取得したときの注意

    ドメインを取得した場合、そのドメインの取得者の情報をインターネット上に公開しなければなりません。
    これは、住所・電話番号・名前といった情報をレジストリに登録しないといけません。
    この情報は誰にでも見ることが出来るので、独自ドメインを取得した場合は注意しなければなりません。
    企業サイトの場合は、この情報は逆に客に安心感を与えるでしょうけれど、私のように趣味で立ち上げている場合は、たまったものではないでしょう。

    レジストリ情報の代理

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    上はドメインを取得できるバリュードメインの例です。
    このようにドメイン取得サービスをおこなっている会社は、登録情報を代理してもらうことが可能です。(すべての企業で提供しているとは限りません)

    このサービスを利用すると、レジストリ情報で自分の住所・名前・電話番号をさらさなくて済むので、是非利用したいものです。

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    上はムームードメインのページです。

    まとめ

    1. 特に理由がなければ、安いドメインでかまわない
    2. ドメインを取得した場合、個人データを公開しないといけない
      ただし、登録情報を代理してもらうことが可能
    3. ドメインは期限(1年ごとに更新)するので、期限切れに注意
    4. プライマリネームサーバーやセカンダリネームサーバーに登録する
  • 無料サーバーについて

    Date: 2010.03.14 | Category: サイト構築 | Response: 0

    以前、無料レンタルサーバーでWordPressを使ってみるという記事を書いたところ、「無料 サーバー」のようなキーワードで検索している人の訪問があったので、これからサイトをもちたいという人に、5年以上サイトを運営してきた私から、いくつかアドバイスと注意点を紹介したいと思います。

    サイトをもつ理由は様々なので、すべての人を対象とするわけではありませんが、以下のような人は読んでおいて後悔がないと思います。

    • サイトで多少なりともお小遣いを稼ぎたいと思っている人
    • ネットショップを立ち上げたいと思っている人
    • 自分史として長く運営していきたいと思っている人
    • サイトに人をたくさん集めたい人
    • サイトに書きたいことが山ほどある人
    • 自宅サーバーを公開したいと思っている人

    たぶんまだサイトをもったことがない人にとっては、「はじめは無料で・・・」なんて思うのは当然です。
    私が初めてサイト(当時はホームページと呼ばれていましたが)をもったのは、プロバイダーが提供する10MB程度のスペースでした。
    その後、CGIを勉強し始め、CGIが使える無料のスペースを借りたりしていました。

    その後、Linuxについて独学で勉強。
    自宅サーバーを立ち上げました。
    その時は、それほどアクセス数を気にしていなかったのと、実験的な感覚で立ち上げたので、ドメインはフリーで使えるダイナミックDNSというものを使っていました。

    ダイナミックDNSとは

    ダイナミックDNSとは、aaaaaa.bbb.comというように自宅のサーバーにIPアドレスではなく、ドメインでアクセスできるサービスで、自分のIPアドレスをダイナミックDNSを公開しているサイトに登録すると、外部の人間がそのドメインでアクセスできるようになるサービスです。

    単なるドメインとどう違うかって言うと、普通のドメインは取得と維持にお金がかかります。
    ところがダイナミックDNSは、基本的に無料。
    ただし、サブドメイン扱いになります。

    サブドメインとは

    サイトをもつのであればサブドメインについても知っておくとよいと思います。
    サブドメインとは、

    www.yahoo.co.jp

    の「www」の部分で、とあるドメインにたいして複数のサーバーをもっている場合に使用し、「www」はウェブサーバーを意味しています。
    「smtp」とか「pop」であればメールサーバーです。
    ただ、現在は、サブドメインは1つのドメインで複数のコンセプトのサイトを運営する場合に用いられることが多いです。

    たとえばYahoo!ジャパンの場合、

    headlines.yahoo.co.jp

    これはYahoo!のニュースサイトのサブドメインですね。

    auctions.yahoo.co.jp

    オークションはこんな感じ。

    以上はすべてYahoo!ジャパンのサイトですが、ダイナミックDNSは、自宅サーバーを公開している人がサブドメインを使ってもいいよ。というサービスです。
    登録もプログラムで自動でおこなっていますし、更新も自動でおこなえます。

    有名なところは、Dynamic DO!.jp – ダイナミックDNS –とか、Free Dynamic DNS MyDNS.JPがあります。

    私も自宅サーバーを実験的に立ち上げたとき、興味があったんでこれらのダイナミックDNSに登録しました。
    そして友達に取得したドメインを教え、アクセスしてもらいました。
    このころは、自分の作ったお菓子や写真を紹介していただけだったので、10日で訪問者が6人とかそのぐらいのレベルでした。

    ところが、徐々にサイトの規模が大きくなって来るにつれ、どんどん訪問者数が多くなってきました。
    そこで私はさらにいろいろなダイナミックDNSでサブドメインを取得して、テーマ毎にURLを分けるようにしました。

    中にはヤフーカテゴリーに掲載されたサイトもありました。
    ところが・・・

    いきなりサービス終了

    こうした無料で公開しているサービスにつきまとう最大の問題。
    それがサービス終了。

    サイトのアクセス数はだんだん増え、一時は1日8,000人ぐらいの訪問者数になりました。
    そんなある時、久しぶりにアクセス数を確認してみると・・・ヤフーカテゴリーに掲載されたサイトのアクセス数が1ヶ月ほど前から0なのです。
    あれ?アクセス解析プログラムがおかしくなったのかな?と思ったんですけれど、他のサブドメインのアクセスログは正常。
    うーん。なんで?

    そう、そのヤフーカテゴリーに掲載されたサイトに使用していたダイナミックDNSがいつの間にかサービス終了していたのです!

    実はネットの世界では、サービス終了は日常茶飯事です。

    選択と集中が進むネットサービス–2009年に終了した事業たち:ニュース – CNET Japan

    マイクロソフトの動画共有サイトSoapboxや、動画検索サイトAskビデオ、それから一時は飛ぶ鳥落とす勢いだったGyaoもYahoo!動画に取り込まれてしまいました。

    さらにあのライブドアも「ライブドア売却、韓国ネット最大手NHNなど最終入札-17日(Update3) – Bloomberg.co.jp」いよいよポータルサイトが売却されるようです。

    私のヤフーカテゴリーに掲載されたサイトは、ドメイン自体がなくなってしまったので、もうどうすることも出来ません。
    ライブドアブログや楽天ブログが、この先存在し続ける可能性は100%とは言い切れません。
    (ライブドアブログなんて、どんだけお金かかってるんだか・・・)
    特に無料のサービスは、いつでも終わると思っておいた方がいいかもしれません。

    そのため、まだサイトをもったことがない人が、練習がてら無料のサービスを利用するのであればかまわないのですが、本格的なサイトを構築するのであれば、ある程度お金をかける方がいいんじゃないかと思います。

    移転がめんどくさい

    WordPressは、MySQLを使ってデータを保存しているんですけれど、単なるHTMLファイルを作成して公開している場合に比べ、サーバーの移転がめんどくさいです。
    静的なファイルであれば、単にFTPでバックアップして、新しいサーバーにアップロードするだけなんですけれど、WordPressの場合は、静的なデータ自体がないため、そういったワザが使えません。
    phpMyAdminでバックアップで書きましたが、WordPressを使う場合、色々なバックアップ方法があるんですけれど、どれも割と高度。
    WordPressをインストールする技術があれば、バックアップも可能かもしれませんが、結構めんどくさいです。

    特に、ドメインが変わってしまうようなサーバーに変更する場合はかなりめんどくさいようです。

    そのため、なれるまでは無料のサーバーで・・・。なんて軽い気持ちでいると、記事が増えてきたりアクセス数が増えてきたときにかなり困る可能性が高いです。

    最低限ドメインでも

    私も3年前から、ドメインをいくつか取得しました。
    ドメインは、ドメインを取得した会社がなくなっても残ったままになります。
    参照:ムームードメイン – レジストラ移管申請

    FC2やロリポップでは、低額でレンタルサーバーを提供していますが、ドメインの取得・維持費はそれほど高くない(1年間で600~3,000円程度)ので、ドメイン+レンタルサーバーの二つのサービスを利用した方が、万が一FC2がなくなったり、ロリポップがサービスを停止しても別のレンタル会社に頼めばドメインは継続されます。

    .jpドメインは、年間2980円もしますが、.comや.netは年間950円。
    ※ 1年以上継続するには毎年払い続ける必要があります。
    .comドメインは、1ヶ月に換算すると82円ぐらいなので、どうせレンタルサーバーを借りるのであれば、この程度の費用はそれほど加算されるわけではないでしょう。

    image
    上の画像は、ロリポップで使用できるサブドメインの一覧です。
    こうしたサブドメインは、ロリポップが倒産したりしてサービスを停止してしまった場合、使っていたサブドメインがなくなる可能性も極めて高いです。

    安いレンタルサービスは、FC2ライトやロリポップが有名ですが、独自のドメインを取得しておけば、サービスが終了するから。とか、値上げされるから。とか、使いにくいから。といった不満があっても移転は可能です。
    どちらもWordPressをインストールすることが出来るので、そのまま移転することも可能です。

    有料サービスの注意点

    ドメインなんかはよく問題になるんですけれど、有料サービスのほとんどが、サービスの継続が自動更新ではないこと。
    ドメインの場合は、契約が年単位なんですけれど、期限が来ても自分で契約を更新しないといけません。
    逆にそれが忘れた頃に、料金の請求が来た。なんて事にはならない安心さがあるんですけれど、ドメインの更新をしないと、そのドメインは消滅します。
    消滅するだけならいいんですけれど、場合によって人気のサイトだったりすると、誰かが購入してそのドメインを使われてしまう可能性もあります。

    現在は有効謹厳を設けていて、一定期間内であれば、申請すればそのドメインの有効を主張できるようですが、うっかり忘れた場合は、すでに有効期限が切れて数ヶ月経っていた。なんて事もあるので注意。

    一時期、SEOの世界では有効期限が切れたドメインが高額で出回っていたりした時期もありました。

    最後に

    というわけで、練習として無料サーバーを利用したり、無料ブログを利用したり、あるいはドメインを取得しないでレンタルサービスを借りる場合は、そのサービスがいつ打ち切られてもかまわない。という事を前提に運営する必要があります。

    逆に、ある程度本格的に運営するのであれば、安くてかまわないのでドメインまで含めて取得しておくとよいでしょう。